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2013年04月01日

近所の公園に桜が咲いていましたよ。

今日、近くの公園に行ったら、見事な桜が咲いていました。
何も無い、だだっ広いだけの公園に数本の桜が植わっているだけなのに、桜の花は本当に美しく、神秘的でした。
その神秘的な桜を見ていたらなんだか不思議な気持になって、しばらく眺めていたんですが、そしたら後ろから突然声をかけられたんです。
後ろを振り向くと、そこにもいつも公園にいる真っ白な猫が一匹いるだけでした。

あれ? おかしいな? と思って見回してみたんですが、ほかには誰も居ないんです。
空耳かな、と思ってもう気にしないことにして、いつも見る猫をなでようとしゃがんだら…。

「キョロキョロしなくていい。私だよ」

って白猫がしゃべったんです……。
耳を疑いました。ありえない事が起きたんですから。

「驚いた顔をしているね。人間は何も知らないから」

驚きのあまり固まってしまっている私をよそに、白猫は言葉を続けます。

「猫はしゃべれないと思っていたんだろ? そんなの人間の勝手な思い込み。猫はみんな言葉を話せるよ。でも人間の前ではそうしないだけ」

「どうして?」

「人間との交流は人間社会の規則に縛られてしまう事を意味する。私たちは自由でいたいんだ。だから人間とは一歩下がって付き合っているのさ」

「よく分からないんですが」

「今日、君に話しかけたのはこの桜のことだ。君はこの桜に興味があるようだったから。この桜はずっと昔からここに居て、毎年ここで花を咲かせているんだ。だけど最近はこのあたりからどんどん公園がなくなっていっているだろう」

「ああ、都市計画の一環だそうですよ」

「公園が消えると共にそこに植えられていた桜の木も抜かれている」

「まあ、そうですね」

「この桜が好きなら、この公園は守ってあげてくれ」

「そんな事言ったって、私には…」

「他の人間にも伝えてくれ、この桜は……にゃあ」

「あれ? 白猫さん? もしもし?」

「にゃー」

白猫はトトッと走っていってしまい、私は一人取り残されました……ポツンと。

それからは普通に家に帰ってきて、何事もなかったんですけど、公園での出来事が忘れられないんです。あれはなんだったんでしょう。
ボーッと桜を眺めているうちに私が気づかない間に眠っていて、夢でも見てしまったのか、なんなのか、今でもよく分かりません。
不思議なエイプリルフールの日の出来事でした。


posted by 珪 at 23:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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